車坂峠より黒斑山〜蛇骨岳周回登山 | ||||||||||
新規追加 2009年 4月 9日 | ||||||||||
黒斑山頂より浅間山の勇姿 |
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浅間山展望の、そして高山植物の名山黒斑山。 2009年2月の噴火に伴う登山規制も4月になってレベル3から2に引き下げられ、第一外輪山である黒斑山の尾根歩きは規制解除されました。外輪山で好天に恵まれれば上写真のように、浅間山の勇姿がずっと眼前に眺められます。自家用車利用前提として登山口までアクセスでき、コースを外れない限り特に危険個所もありません。夏は高山植物の宝庫でもあり、今回は下記の周回コースで回ってきました。 下山の裏コースは現在部分的に荒れており、下山口にはロープが張られています。紹介は登山日時点での状況であり、入る場合は自己責任厳守で! ⇒最下段参照 |
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左) 車坂峠登山口広場 登山口はちょっとした広場となっています。準備を整え出発。 右) ゴゼンタチバナ 歩き始めた道端はコケモモやシラタマノキがいっぱい。そのうちクロマメノキやエゾリンドウや咲き残りのフウロや・・・・。ゴゼンタチバナはこの時期赤い実をたくさん付けて可愛い。 |
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左) 表コース上部 15分ほどで車坂山を通過し一旦急下降。再び登り始めると樹林とガレが交互に現れ展望も開けてきます。やがて細い尾根道となると間もなく階段の急登が始まります。 右) ベニテングタケ 階段道の日陰ではこんなキノコも迎えてくれました。姿形はきれいですが有名な毒キノコです。 |
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左) シェルター やがて外輪山の鞍部越しに浅間山が見え始めるとすぐ、浅間山噴火時の噴石避けシェルターがあります。真っ赤に錆びたかまぼこ型ですが前後の壁はありません。 右) 槍ヶ梢より黒斑山 外輪山最初のピーク槍ヶ梢より黒斑山(左奥)とトーミの頭。低い樹林のピークで展望はイマイチ。もう黒斑まで30分足らず。 |
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槍ヶ梢の肩からトーミの頭と浅間山 槍ヶ梢直下のザレ地より浅間山の勇姿です。トーミの頭や黒斑山から見るより、こちらの方が写真としては変化があって絵になる? ここからわずかに下って中コースと合流し、左に見える急登ちょっとでトーミの頭です。 このところ噴煙が多いなーと思っていた浅間山。その後今年(2009年)2月に小噴火を起こしたのはご承知の通り。 |
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左) トーミの頭より黒斑山 トーミの頭から黒斑山はもうすぐそこ。写真で山頂に見えるところは活火山浅間山観測の無人施設があり、ホントの山頂はすぐ右隣の一段低く見えるところ。 右) 富士山遠望 天気が良ければ奥秩父の稜線越しに富士山がバッチリ見えます。 |
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左) 草すべり分岐 右に草すべりから火山館への下降路、黒斑山へは左に登っていきます。草すべりは転げ落ちそうな急坂。何しろ名前からして・・・・ですね。上り下りとも要注意で、積雪時、雨天時はなるべく避けた方が賢明? 右) 浅間山無人観測施設 黒斑山山頂直下にある浅間山の無人観測施設です。この冬壊れてしまったカメラはまだ復活してない! |
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左) 黒斑山頂 眼前はトップ画像の浅間山、背は樹林で山頂からの展望は東を向いて180度。けっこう小広い山頂で天気が良ければまったり・・・・。富士山も良く見えます。別項の残雪期の写真と比べると雪の深さが良く分かります。 右) 蛇骨岳からJバンドに続く外輪山 左に蛇骨岳、右に仙人岳、Jバンドへの外輪山が続きます。バックは上越から尾瀬、奥日光にかけての山々。 |
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左) 外輪山の道 黒斑山から一旦樹林に入ってまもなく、右に浅間山を見ながら外輪山の尾根歩きとなります。稜線漫歩という感じで高山植物もいっぱい。景色と花とゆっくり楽しみながら歩きたいですね。 右) エゾリンドウ この時期目立ったのはエゾリンドウ。大小の株がたくさんあり、今が盛りと競ってました。 |
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左) 蛇骨岳付近より振り返る黒斑山 他の写真でもそうですが、浅間側が絶壁で西側がなだらかな典型的火山地形であることが良く分かります。 右) 蛇骨岳山頂岩塊 岩塊の蛇骨岳山頂。付近はちょっとした広場で、高山植物では特にクロマメノキが豊富。山頂岩塊は強風時の風避けにもなり、ゆっくりするなら黒斑よりこちらの方がお奨め!?北西から時計回りに上信越の展望も開ける。 |
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左) 蛇骨岳山稜 東西に長い蛇骨岳山稜東端の岩塊上より振り返る。ちょっとした岩庭という感じ。 右) 山稜東端より浅間山 見慣れた角度よりちょっと違った浅間山。って言っても大差無いのも浅間山・・なんだけど・・・・^^; 右に前掛山のとんがりが良く分かる。 |
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左) 蛇骨岳山頂岩塊より四阿山方面 右に四阿山、遠く雲がかかるのは戸隠から北アルプス北部。展望は黒斑より優れる。 右) 裏コース下部水平林道 蛇骨岳山頂岩塊奥(西)に裏コース入口があります。この時はコース入口にロープが張られており、暗に進入禁止を意味していることは分かりました。そこで地図・磁石・水&食料など手持ち装備を確認し、一応自分の力量も考慮して自己責任の下、今回は計画通り下山道としました。 注記) 上記のような状況ですので、裏コースはお奨めできるルートではありません。一般には往路を戻るようお奨めします。下る場合でもあくまで自己責任として下さい。 下山直後は灌木の伸びるややヤブ気味のヤセ尾根を下ります。顔にかかる木の枝や蜘蛛の巣がうっとうしいものの、道自身は明瞭で迷うことはないでしょう。 間もなく、陽が入らず暗い黒森の道となると荒れが目立ち始めます。時期や天候によっては一部泥濘となってることもあるかもしれません。やがて雨裂など窪地を渡る傷んだ丸太橋が数カ所現れるようになります。しばらく整備された様子はなく、この辺の未整備状況が危険と判断されロープ止めされていたのでしょう。周りが朽ちて尖った硬質部分のみ残った丸太に十分注意し、くれぐれもスリップなどして打ちつけないよう気をつけながら通過します。実際、かなり歩きにくいところもあり、底や爪先周りの丈夫な登山靴以外では危険です。それまでの道と比べ不明瞭な部分や交錯する踏跡(獣道?)などもあります。 しばらくして広葉樹林に替わると再び明瞭な普通の山道となります。ここからは迷うこともないでしょう。下りはじめて小1時間もすると林道状の水平道に飛び出します。ここから左(南)へ車坂峠方面に写真のような快適な道を辿り、20分ほどで中コース分岐。更に5分ほどで車を止めたビジターセンター前に戻れます。 水平道に出るまでのルート中、黒森内も含めて大きく数回90度〜180度進路を変えます。途中、車坂峠とはまったく反対側の北へ向くようなこともあります。ある程度の山登り経験者ならばルートミスすることはないと思いますが、間違ってもショートカットしようなどと思わないで下さい。特に黒森内は方向感覚を失いがちですのでおかしいと思ったら即、分かるところまで戻って下さい。 あらためて言うまでもありませんが、概ね南に向かっている時は右が谷側、北に向かってる時は左が谷側です。上写真は車坂峠(南)に向かっていますので、右が谷側であることが分かりますよね。 また、逆コースは余程付近に詳しくないと水平道からの登り口が分からないでしょう。 |
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