大雪山〜トムラウシ山主稜縦走−3

 新規追加  2003年9月1日
ガスに煙る五色ガ原
ガスに煙る五色ガ原

 

コース 忠別岳避難小屋→五色分岐→五色ガ原→五色分岐→化雲平→ヒサゴ沼
総歩行時間(休憩含まず) 約6時間

 

ガ イ ド 
第3日 2003年7月17日現在
 
 
構造土?(↑左)
避難小屋分岐から五色分岐への登りに入るとウラシマツツジやコケ類などが覆う地上に、UFOの着陸跡のように直径1.5〜2mほどで植物の生えない斑点がポツンポツンと。これって構造土って奴?
五色分岐への手強いハイマツ帯(↑右)
五色分岐への登りは急登の上、背丈を超えるハイマツ帯に手を焼く。10mほど先に先行者が居るのだがまったく見えない。足よりも腕が大活躍?
 
五色分岐(↑左)
ハイマツと格闘の後ようやく登り着くと五色分岐。左に下れば五色ガ原や沼ノ原、右にハイマツ帯へ入っていくと化雲岳方面。
五色ガ原の掘り返し跡(↑右)
付近はエゾシカの足跡がいっぱいで、餌探しと思われる掘り返した跡が無数に。ところが後にレンジャー(自然保護員)に聞くと、偶蹄類のエゾシカは鋭い爪がある訳ではないので、掘り返すことはほとんど出来ないとのこと。このような跡は大概ヒグマのものらしい。
五色ガ原の登山道は木道とぬかるみが交互に現れ、防水性の良い靴が必須。また、この時の五色ガ原は残念ながら花閑期。チングルマは前週が盛期だったということで、すでに咲き終わりに近くイマイチ。上部でチシマノキンバイソウが見頃だったくらいで、他に目だった花はあまり無かった。
 
ヨツバシオガマ?の白花(↑左)
赤紫のヨツバシオガマは無数にあるが、この時登山道沿いで白花を見つけたのは、五色ガ原でもこの二株だけだった。
チシマノキンバイソウ(シナノキンバイ)(↑右)
八重咲きのチシマノキンバイソウ。普通は下の花びら(正確にはガク)は無く一重。これで雌しべの先が赤ければ、利尻山のボタンキンバイみたい。
 
化雲岳分岐(↑左)
この日もっとも雨の激しかった頃化雲平を通過。化雲岳分岐はその西端にあり、付近はエゾノハクサンイチゲ群落となる。写真では直進がヒサゴ沼方面、右が化雲岳方面。
ヒサゴ沼避難小屋(↑右)
トムラウシへ向かう主稜線上の分岐を左折し、間もなく大きな雪渓を下降すればヒサゴ沼湖畔。水場は右に数10mで下降してきた雪渓の雪解け水を利用、避難小屋は左に数分の距離。
ヒサゴ沼避難小屋はシーズン中混むことで有名だが、この時も2日間共20数人のツアーが入りすし詰め状態。小屋自身は2階建てだが、無理しても35〜40人でいっぱい。

ヒサゴ沼キャンプ指定地
ヒサゴ沼のテントサイトは避難小屋と沼の間。一見砂質の地面に見えるが、実は固く締まった高層湿原の一角と思って良い。踏みしめると水がにじみ出し、歩くとかすかに反動があり地面が揺れる。幕営するならビニールシートなど用意した方が無難。もちろんグランドシートの防水は完璧に。

 

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