北海道の道路事情   980718  No.12

記者 : 「夏休みシーズンを向かえましたが、僕も天野さんみたいに北海道なんか走ってみたいなあ。」

天野 : 「道はいいし、信号は少ないし、車も少ない。郊外に出れば時間あたり70km以上は計算できる。」

記者 : 「ですよねえ」

天野 : 「ただそうは言っても北海道の道を走ってると時々アレッと思ったりギクッとすることもある。」

記者 : 「そうなんですか?」

天野 : 「たとえば幹線国道など走ってるとこちらの左車線側に「何km・何km」って標識が500mおきに出てるんだけど、なぜかすでに通り過ぎた町から何kmって標識なんだよね。今走ってる道の先にある次の目的地に向かってんだから、すでに通り過ぎた町から何km走ったかなんてほとんど関係ないんだよな。普通さあ、路線上にある次の町や名所まで何kmあるかってのが知りてんじゃねえのか。今、車やバイクを走らせてる人間にとって情報価値としてはその方がずっと大きいはずだろ。
札幌みたいな大都市に向かってる幹線にはさすがにその札幌まで何kmって出てる所もあるけど、こっちの車線じゃなくて右車線側に出てたりするんだぜ。もちろんさっきの標識の裏に書いてある訳でもない。日本の車は右側通行かっての。
わからねえよなあ。なんであんな意味のないような標識を税金使って設置するのか。
距離が変わる分毎回印刷内容の違う標識と支柱と設置費用で、たぶん1個あたり10万程度はかかってるだろ。500mおきだから100kmの距離なら200本で2000万円だぜ。いい商売してるよなあ。」

記者 : 「・・・・・・・・」

天野 : 「他にある道を走ってて遠目に見てもこの先緩いカーブだなってわかる所に、わざわざ「R150」とか「R200」っていう標識があって、おまけにでっかい「急カーブ注意」の標識まで設置してんだよな。何でかなあ、出口が急だったりしてんのかなあと思って通過したりするわけよ。だけどけっきょく何もなくて、回り込みも30度程度の緩いカーブのまま終わっちゃう。何だと思うんだけど、まあたぶん過去に事故でもあったんだろうって。ずいぶん大袈裟だよなで通り過ぎちゃう。
で、同じ路線のすぐ先になんか急カーブに見える所があるんだよな。ただ何の注意標識もなくただ普通の小さなカーブ標識があるだけ。さっきの学習効果があるから注意標識があってもあの程度、それさえないこちらは見た目ほどじゃないんだろうって思うだろ。同じつもりでカーブに突っ込んだら回り始めた途端「ギョエーッ」って感じだよ。飛び込んだカーブはあきらかにR60〜70程度で、それも90度以上回り込むようなほんとの(北海道では)急カーブ。
いったい何考えて標識設置してんだよって感じ。どう見たって事故を起こさせようとしてるとしか思えねえじゃねえか。そうやって事故を誘発させるようなことして危険な道路だから改修費用を下さいっていう、予算付けの理由にしてんじゃねえのかって勘繰りたくなる。
ついでにもう一つ道路に関して言えばセンターラインも理解に苦しむ所があるよな。
郊外の直線的な広い道路で黄色ラインかと思ったら町に入ると白の破線に変わったり。逆じゃねえのかって。」

記者 : 「へえー」

天野 : 「それと北海道ナンバーの多くの車に言いたいけど、地元以外のナンバーだとわかった途端急にあおりをくれてきたり、無理に追い越そうとするのはやめてほしいよな。
それまで長く後ろについていて追い越す所はいくらでもあったのに何もせずにいて、珍しく信号などで車間が迫った途端急に行動がおかしくなるっていうのはそういうことだろ。あれはナンバーがわかったからとしか考えられねえもんな。1日にそんなことが何度かあるわけだから、みんながみんなそんな時に急用を思いついたとは思えねえだろう。」

記者 : 「でしょうねえ」

天野 : 「まあしかし北海道では郊外に出れば道は広いし信号は少ないしで、みんなかなり飛ばして走ってるのは事実。数十kmの間信号が一つもないなんて路線は道東や道北ならいたる所にある。大型車や観光バスはもちろん、回送でもない路線バスが80km近くで走ってるとこもあるんだからびっくりしちゃうよ。いったいどういう時間計算してるんだってな。この前なんか先頭きって走ってるパトカーの後ろについたんだけど、やっぱり80km以上で走ってた。もちろんサイレンや赤色灯も回さずにだ。
これだもん、確かに事故が起きれば大きいはずだと思うし、道内の交通事故死者数がいつも全国1・2位を争うのがよくわかる。何しろ北海道の人はこの辺と同じような普通の道に入ってもスピード落とさねえもんな。」

記者 : 「なんか偏見が入ってません?。」

天野 : 「いやー、どうかなあ。行ってみりゃわかるよ。」

記者 : 「ほんとに行ければいいんだけど・・・・・・。」

 

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