5.トピックス
 
2005/1/8
今日1月8日から14日まで、首相自ら出演した愛知万博CMが全国に流れる。
早速今朝拝見させて頂いたので、ちょっと記録を残しておこう。
そのCM中で生分解性プラスチック(あるいはグリーンプラ)という固有名詞こそ出ないが、「プラスチックが土に還る」「ゴミから発電が・・・」などというコピーが使用されていた。
愛知万博には未だ賛否両論有り一部にきな臭い話しもあるようだが、こと「生分解性プラスチック」の認知度アップに関しては少しくらい貢献しそうな気配であった。
放送期間が1週間しかないので、注意深くチェックしてほしい。
 
2003/3/25
当社では新たに「生分解性プラスチック商品紹介サイト」をオープンした。
  「ほしい製品が思ったようにヒットしない」
  「商品検索してるのに動向調査や開発ニュースばかりでわずらわしい」
などなど。
これまで一般の検索サイトから生分解性プラスチック商品や製品を検索しても、残念ながらほとんどこんな調子であった。時にはかなり頭に来たこと・・・・ありませんか?
当紹介サイトでは販売会社の枠を越え、業界初?(たぶん)の試みに挑戦!!
以上、自社サイトの宣伝でした・・・^^;
 
2003/1/30
−2003年1月8日付け産経新聞より−
一般全国紙朝刊1面トップという雛壇に、生分解性プラスチックの記事が載るという珍事?が起きた。
産経新聞によると、小泉首相の意向で省庁の食堂で使用する食器類を、3月より順次生分解性プラスチックの物に変えていく。また、全国公立小中学校の学校給食用食器を首相指示により、生分解性プラスチック製に変えるべく具体的に文部科学省が検討を始めた、というよ うなものだ。国が先鞭を付けて、価格的に厳しいと言われる生分解性プラスチックの量産効果を後押しし、普及を図ろうというもの。業界にとってはまさに願ってもない話である。
以前から内々には取りざたされていた話ではあるが、具体的に公となったのはこれが初めてだろう。食器類とあって、ここでは言うまでもなく乳酸系生分解性プラスチックが使用されることとなる。この分野はどこが最初に手を挙げるかと思われてただけに、それが国からとな れば業界へのカンフル剤として理想的な展開だろうか?
 
2002/6/15
最近、各紙の報道により大手家電メーカーでもある富士通&ソニーから、生分解性プラスチックを使用した製品が相次いで紹介された。まだまだ個々には様々な問題が指摘される中、大メーカーからの発表は大変注目されるものがある。年初より今年こそターニングポイントとなる年だと言ってきたが、間違いではなかったことが証明されたようで個人的にもうれしいニュースであった。今後、各種リサイクル法や環境への取り組みが製品メーカーの雌雄を決するとも思われ、他の競合メーカーの動きにも拍車がかかることだろう。
尚、富士通はノートPCの一部部品、ソニーは「ウォークマン」の1機種に採用するもの。特にソニーは製品の筐体に使用することから、プラスチック重量のなんと9割を生分解性プラスチックにするという。いずれも独自(他社と共同?)開発したという乳酸系プラを使用するということで、やはり乳酸系の透明性や強度が評価されたものだろう。関係は定かでないが、カーギル・ダウのプラント完成による材料の安定供給に目処が立ったことも大きいかもしれない。
従来、この種の製品利用には厳しい難燃規格や機械的強度・耐熱性などが要求されたことから、生分解性プラスチックの採用は当面困難と思われていた。特に輸出品としてUL、DINなどの規格クリアは困難であろう。したがって、今回の製品は当面国内発売のみと考えられる。(だからってJIS規格が緩い訳じゃないが・・・・f^^;)
 
2002/2/21
来週、2/27付け「環境新聞」では「農業と環境」をテーマとする特集企画が組まれることとなり、当方からも環境新聞社ご依頼により生分解性プラスチックに関して拙文を寄稿させていただいた。みなさん是非ご一読ください。
尚、環境新聞は昭和40年(1965年)創刊の「環境公害新聞」に始まり、この種の情報紙として老舗の地位を誇る。生分解性プラスチックはもちろん、環境ホルモンやダイオキシン問題など豊富なリソースを保有している。
 
2001/11/7 
今年の東京モーターショーでは、生分解性プラスチック関係者の間でトヨタブースが話題になっていた。↓でもちょうど1年前にご紹介したトヨタの対応が、一つの具体化した例としてコンセプトカーに使用されているのだ。何でも乳酸系プラの利用例とのことだが、耐熱性などへの対応が非常に興味深い。
詳しくは業界&トヨタなど各サイトへどうぞ。
 
2001/7/15
−2001年6月14日〜7月12日付けぐんま経済新聞より−
ぐんま経済新聞の6月14日号より5回にわたり、「眠れる「夢の素材」生分解性プラスチック」と題して、特集記事が組まれた。
生分解性プラスチックに関しては先進県と言われている群馬ではあるが、関係各社に温度差があるのも事実。記事はその中でも積極的取り組みを行う各社の動向や量産例、大学教授へのインタビューなどで構成されている。恥ずかしながら当社もそのご紹介に与ったが、現状における中小加工業者の取り組みを見るにはいいテキストとなりそう。
詳細は下記のぐんま経済新聞社WebSiteの「バックナンバー」より「テーマ別」記事をご覧ください。
 
2000/11/30
−2000年11月24日付け日本経済新聞より−
環境特集記事中に「生分解性の実用化加速」との見出しで、生分解性プラスチックの現状と今後を占う記事があった。
記事中では「グリーンプラ」の愛称とシンボルマーク導入が紹介され、現在27商品にマークが付いているとのコメントもある。具体例として、ソニーの5枚組MDのカバーフィルム(フィルムの一部を10月下旬より変更した)に使用との紹介も目を引いた。大手メーカーの比較的目に触れやすい商品だけに、ちょっと期待するものがある。
生分解性プラスチックは製品となってしまうと、たとえ業界人でも燃やしてみない限り他のプラスチックとまず見分けがつかない。待たれていたシンボルマークが本格的に広まれば他プラとの差別化も可能となり、生分解性プラスチック自身の一般化と共に普及への一つのはずみとなることをこちらも期待したい。
尚、記事中の生産量グラフ予測では2000年が約4000トン/年、2003年が約2万トン/年とのことである。はたして4〜5年ほど前にも同じような需要予測(つまり現在の状況は当時の予測より4〜5年遅れている?)を見ているのがちょっと気がかりではあるのだが・・・・・^^;
 
2000/11/1
−10月下旬・各新聞社記事より−
以前より囁かれていた、トヨタ自動車の生分解性プラスチックに対する取り組みが正式発表となった。
サツマイモを原料に生分解性プラスチックを製造する事業に着手するということで、来春インドネシアに会社を設立した後、2003年秋より年5万トン規模で生産を始めるとのこと。当然自社の車両部品用プラ材料として用途開発をするのだろうが、お手並み拝見というところか。
まだ3年先の話とは言え、現実となれば相応の話題にはなるだろう。波及効果も含め大いに期待したい。
 
1999/8/07
−99年8月3日付け日本経済新聞より−
生分解性プラスチック利用促進へ共同研究
群馬県工業試験場は秋田他2県の工業技術センター及び名古屋市工業技術所と共同で、生分解性プラスチックの利用促進を目的に技術研究に取り組む。中小企業庁の補助金制度を活用し99年度の事業費1億円、工業技術院も協力する予定とのこと。
具体的には群馬が分解性をコントロールする表面処理技術、名古屋が材料開発や基礎的加工、秋田と富山が成形方法、奈良がブロー成形をそれぞれ受け持ち、2002年春をめどに研究成果をまとめる。
 
1999/3/3
−生分解性プラスチックの耐熱性−
物性面における最大の弱点であった耐熱性について、一部樹脂で大幅なアップが期待されている。話を総合するとどうやら実験室段階ではある程度の成果が出ているようだ。何でも150度とも300度とも話が飛び交っている。
但し、理論的にピュア(ナチュラル)材料では不可能との見解もあり、何らかの混合物があるとも思われる。もちろんその混合物が環境中で無害なものであってほしいが・・・・?
 
1999/2/1
−99年1月21日付け日刊工業新聞1面記事より−
遅ればせながらようやく公的機関(工業技術連絡会議)による生分解性プラスチックの実地試験が始まるとのことである。
今年4月から2年間の予定で、生分解性プラスチックの分解性フィールドテストを全国50カ所以上で行い、基礎データの収集に努めるらしい。代表的生分解性プラスチック6種を対象に、地域ごとに異なる土質や水質による分解性の比較を中心に、特異な関連微生物の発見等も期待されるとのことである。
相変わらず遅い公の動きではあるが、その成果には大いに期待したいところであり朗報と受け取りたい。
 
1998/12/1
−淘汰の始まり−
長引く不況に勝てないのか?、背に腹は代えられないのか?、早くもこの世界で淘汰の波が押し寄せようとしている。
すでに日本モンサント社のバイオポール事業撤退が報道され、他の複数の企業もここに来て撤退の噂が本格的に流れ出しているらしい。
プラスチックに限らず他の工業原材料でも、メインとなる(汎用化される)素材は決して多くはない。
今、生分解性プラスチックの世界で、2〜3年後にどの銘柄が生き残るか熾烈な生存競争が始まろうとしている。

 


 

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